大阪大学 複合システムデザインのためのX型人材育成

教育についての取組み

「マルチフィジックス解析展開」実施環境の整備


 2008年度後期より博士前期課程1年次に新たに導入された「マルチフィジックス解析展開」の授業では,あらかじめ答えの用意されていないマルチフィジックス問題に関するプロジェクト演習を通じて,複合システムデザインのための解析応用能力の育成を目指しています.この授業では受講生が1グループ3-4名からなるチームに分かれ,チームごとに協力して課題に取り組むため,チーム内でのコミュニケーションとディスカッションが必要になります.


 そこで本プログラムでは,統合デザイン力教育プログラムの取り組みにおいて「プロダクトデザイン」の授業実施のために設置された大学院演習室を,数値解析に関するグループ演習の実施にも対応できるようにするため,2007年度と2008年度末の2度にわたって大学院演習室の再整備を行いました.


 2007年度の整備では,基本的なコンセプトとして,(1) 学生3〜4人のグループでチームを構成し,総計10チームでの演習の実施が可能なように机・椅子が配備されていること,(2) 班内で活発な議論が展開できるように各グループの付近にホワイトボードを設置すること,(3)ビジュアル情報を盛り込んだ説明や発表が行なえるようにプロジェクターおよびスクリーンの設備を有すること,(4)各机にPC(パーソナルコンピュータ)を設置し,これを高度コンピューテーションシステムおよびインターネットに接続するため,LANケーブル・電源接続ポイントが各机の近くにあること,を考慮しました.


 2008年度末の整備では,1グループのスペースにゆとりを持たせるために,8チームでの使用を考えた配置としたほか,1チームのスペースは最大4人までが演習を行えるようにしました.1つのスペースには,2台の机と3台のPCを設置し,参考資料や教科書などを広げるスペースを確保したほか,各グループに1台のホワイトボードを設置して,グループ内のディスカッションを行いやすいようにしました.