大阪大学 複合システムデザインのためのX型人材育成

教育についての取組み

平成19年度 第1回講演会


日時: 2008年1月23日(水) 10:30〜12:00
場所: 機械系M4-201講義室
講師: 山本 量一 准教授 (京都大学大学院工学研究科化学工学専攻)
題目: 「ソフトマターのマルチスケールシミュレーション」
講演概要:

シミュレーションの観点から見たソフトマターの特殊性は,注目すべき空間・時間のスケールが原子・分子のミクロなスケールに比べて桁違いに大きいことにある.大規模分子シミュレーションは強力な研究手法であるが,計算機の能力の問題からソフトマターでは有効性が低い.粗視化モデルに基づくメソスケ ール(連続体)シミュレーションはソフトマターに大変有効であるが,物質の個性(分子構造や化学的個性などミクロな情報)をモデルに反映することが困難である.我々のチームでは,独自のマルチスケールシミュレーション法を開発してこの問題の解決を目指している.