大阪大学 複合システムデザインのためのX型人材育成

教育についての取組み

高度コンピューテーションシステムの導入


 「マルチフィジックス解析展開」における演習および提案型研究プロジェクト支援などの研究指導プロセスを通じた教育のために,高度コンピューテーションシステムを新たに導入しました.マルチフィジックス問題のような複雑な問題に取り組む学生にとって,コンピュータ・シミュレーションは非常に有効な手段となります.そこで,汎用解析ソフトウェアを用いた演習にも対応可能な十分な性能をもち,さらに研究に関連したより発展的な解析にも使用可能な計算機環境を提供することを目的として,本システムを導入しました.


 本システムは,演習用端末群,クラスターコンピュータ,ファイルサーバ,そして演習用端末群の管理を行うためのホストコンピュータから構成されています.8班での演習を想定し,演習用端末としては各班にパーソナルコンピュータ (PC)2台とハイパフォーマンスコンピュータ(HPC)を1台(計24台)と予備のPC 3台を配置しました.計算負荷の高い大規模の計算については,クラスターコンピュータを用いた計算が可能です.また,クラスターコンピュータは,学内の基幹ネットワークに接続されており,各研究室の端末からもアクセスが可能で提案型研究プロジェクトにも使用できます.開発環境としては,コンパイラー(C++, FORTRAN),数値ライブラリ MKL (Math Kernel Library),並列計算のためのMPI実装 MPICH,ジョブ管理ソフトウェアLSF (Load Shearing Facility) がインストールされています.