大阪大学 統合デザイン力教育プログラム

FDについての取組み

 統合デザイン力教育プログラムでは、様々な教育の実質化に向けた取組を進める上で情報技術を活用することの重要性に着目し、教材開発・電子化・遠隔講義試行についての検討を進めています。特に、大学院の授業における「電子化」を重点的な検討課題としています。ここに言う「電子化」とは、単なる e-Learning ではなく、学生への情報提供、学生間および教員とのコミュニケーション、学生の達成度評価をはじめとする、コンピュータおよびそのネットワークがもたらす様々なツールや環境を最大限に活用して、これまでの受動的な講義形態では成しえなかった新しい大学院教育の形態を創成することです。




2006/02/07

教材電子化セミナー


講師:竹村治雄(大阪大学サイバーメディアセンター・教授)
日時:2006年2月7日(火)10:30〜12:00
場所:M4-201講義室
題目:「サイバーメディアセンターにおける教育電子化支援と関連する
    国内外の動向」
概要:

 教育の電子化を支援するためのツールとして、コース管理システム(CMS) の導入が欧米では進んできています。本講演では、CMSの概要についての紹介が行われ、関連する国内外での動向が示されました。続いて、大学教育のIT化を進める上でのソフトウエア構成や標準化の動向、さらに、大阪大学サイバーメディアセンターが提供する教育電子化支援機能に関して、WebCTの機能や独自の追加機能などについての概説がデモンストレーションも交えながら行われました。

2006/02/13

教材電子化セミナー


講師:安武 公一先生(広島大学社会科学研究科 社会経済システム専攻講師)
日時:2006年2月13日(月)16:00〜17:00
場所:M4-201
題目:「質的な変化を可能にするe-Learning高等教育の実践とその効果」
概要:

 高度に発達したネットワークテクノロジーは、旧態依然としたわが国の高等教育の現状を質的に変革する可能性を持っています。しかし一方でわが国で e-Learning 高等教育と言えば一部先進的な教育工学研究の狭い範囲に留まり、その普及は残念ながらこれからの課題です。本講演では、こうした現状を踏まえた上で、教育工学を専門の研究領域とはしていない大学教員の実践的研究の例や e-Learning 先進諸国で現在注目されているまったく新しいタイプの高等教育プロジェクトなどをご紹介頂き、そもそも e-Learning 高等教育とは何であるのか、その本質はどこにあるのか、それによって何が変わるのか、あるいは何故変えなけばならないのか等々の問題、そして高等教育における e-Learning の可能性と効果について解説頂きました。

2006/03/07, 23, 30

教材電子化セミナー


 大学院の授業に対する支援システムとしてコース管理システムであるWebCTの導入と普及を図っていく第一段階として、第1回目の講習会を開催しました。


 9:00 〜12:00 Basic コース
13:00 〜14:00 デモンストレーション(全教員向け)
14:00 〜17:00 Advanced コース

各コースの内容:
  Basic コース: シラバスの作成、講義資料のアップロードなどの基本的機能
  Advanced コース:レポートの提出管理、成績管理、グループ討論などの
           応用的な機能

 2006年度に開講される大学院機械工学専攻の全授業科目のシラバスをWebCT上に作成する予定。また、2006度に開講される機械工学専攻の授業科目のうち、いくつかの科目を選定し、パイロットケースとして実際にWebCTを活用して授業を行う予定です。