熱流体工学ワークショップ
日時:2006年9月22日(金)、10:00 〜 17:10 会場:大阪大学吹田キャンパス機械系M4棟2階201講義室 プログラム
10:00 〜 10:10 「開会挨拶」 片岡勲(大阪大学)
10:10 〜 11:00 「大阪大学機械工学専攻における熱工学関連教育の改革の 現状」 武石賢一郎(大阪大学) 講演概要:
大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻では、17年度入学の新入生から新しいカリキュラムに沿った教育を始めた。入学時には工学部応用理工学科として250名の入学定員で募集されるが、1年終了時に機械工学科目とマテリアル生産科学科目に分かれる。学部教育では専門領域の基礎となるコアー科目とプロジェクト学習さらに熱工学関連の選択科目が用意されている。大学院博士前期課程では8の科目類から2科目選ぶ高度な専門科目が学べる教育システムが用意されている。新しい教育システムの考え方と実施の現状を紹介する。
11:00 〜 11:50 「製造業における技術者と大学院教育への期待」 竹田太四郎(大阪大学) 講演概要:
わが国がモノ創りの分野でトップランナーであり続けるためには優秀な技術者を大学と産業界が連携して育成することが重要である。企業における技術者の役割と教育・キャリア形成の現状、今後、強く求められる技術者の経営センス、および熱流体工学を初めとする大学院教育に対する要望、期待を建設機械メーカのコマツを例に紹介する。
11:50 〜 13:00 昼休み
13:00 〜 13:50 「よりよい熱流体工学教育を目指して (授業改善への取組)」 永井二郎(福井大学) 講演概要:
福井大学の熱流体工学教育(主に学部レベル)の現状紹介と、個人および組織としての授業改善への取り組みを紹介する。個人レベルでは「授業評価による学生とのコミュニケーション」「自作アニメーションソフトの援用」等を、組織としては「オープン授業」「最優秀教員制度」「教育PDCAサイクル」等について話題提供する。
13:50 〜 14:40 「大学院教育の方向と岡山大学及び日本機械学会における 熱流体工学教育研究の方向性」 稲葉英男(岡山大学理事副学長、日本機械学会理事) 講演概要:
本講演では、中央教育審議会における新時代の大学院教育(国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて)に関する答申そして岡山大学工学部と大学院における熱流体工学教育の改革の現状及び日本機械学会の熱流体工学分野の教育研究展望について概説する。
14:40 〜 15:00 休憩
15:00 〜 15:50 「総合電機メーカにおける熱流体技術適用の現状と期待」 古藤悟(三菱電機) 講演概要:
総合電機メーカにおける(1)熱流体関連技術の適用先、(2)熱流体技術者に期待される役割と成果、(3)大学院教育に対する要望・期待についてご紹介する。
15:50 〜 16:40 「原子燃料工業におけるインターンシップ教育への取り組み と熱流体工学の大学院教育への要望」 松浦敬三(原子燃料工業) 講演概要:
原子燃料工業では、十数年前から関連する大学の研究室にお願いして、毎年数名の大学院生に実習に参加して頂いている。実習では、3〜4週間で一つのテーマを与えて、自主的に取り組んでもらっている。場合によっては、成果をさらに発展させて学会での発表というケースもある。講演では、弊社のこのようなインターンシップ教育への取り組みの状況と企業側から見た原子力産業に関する熱流体工学教育への要望についてご報告する。
16:40 〜 17:10 総合討論