大阪大学 統合デザイン力教育プログラム

FDについての取組み

 ファカルティディベロップメント(Faculty Development, FD)の活動には様々なものが含まれています。教育方法と教育内容は密接に関係していることから、教育方法を改善していくためには、個別の分野や領域における高等教育の展開を考えつつ具体的な授業科目の教育内容にまで踏み込んだFDについての活動が求められます。

 統合デザイン力教育プログラムでは、いくつかの方面での教育科目を取り上げて、ワークショップ形式のFD活動を展開することとしました。2005年度は、制御工学を取り上げました。国内外から制御工学の教育や実践に携わる識者を招聘して、関連する教員団とともにワークショップを開催し、検討材料となる新しい知見の獲得を目指しました。




2006/03/28, 29

FDワークショップ 〜「知能制御論」〜


日時:2006年3月28日(火)、29日(水)
会場:大阪大学吹田キャンパス機械系M4棟2階201講義室

3月28日(火)
13:00〜 浅井 徹(大阪大学)

 機械工学専攻の博士前期および後期課程で実施されているカリキュラムの状況を説明。


14:30〜 長谷雅人様(三菱重工業(株))

 電子制御機械工学専攻を修了し、社会人として2年間過ごされた経験を踏まえて、前 期課程の学生時に受講したカリキュラムあるいは教育システムを振り返り、その意義や有用性あるいは問題点の指摘を行って頂きました。


16:00〜 岸真友様(住友金属工業(株))

 電子制御機械工学専攻を修了され、企業エンジニアとして十数年を過ごされた経験をふまえて、企業が求める技術者像と必要な知識・スキルなどに関してお話し頂きました。


18:00〜 懇親会

3月29日(水)
10:30〜 富塚誠義教授(University of California at Berkeley)

 UCB における制御系関連科目の教育カリキュラムやご自身が担当されておられる講 義の実施方法などをご説明頂きました。


13:30〜 平石邦彦教授(北陸先端科学技術大学院大学)

 北陸先端大(JAIST)では後期課程についても体系的なカリキュラムが組まれています。

 JAIST でのカリキュラム構成の方針や実態、また、平石先生ご自身の取り組みなどについてご紹介頂きました。


15:00〜 矢口哲郎理事((財)能力開発工学センター)

 能力開発工学センターのコンサルティング業務で実施されている経験を踏まえて、学校や企業の生産・製造に関わる人々が、電気・電子・制御といった内容の学習をしている様子、教材、指導方法そして、その考え方などを、学習している様子(映像)、教材・資料の実物などをまじえて、具体的にご紹介頂きました。


16:30〜 討論