大阪大学 統合デザイン力教育プログラム

FDについての取組み

平成18年度 第4回FDセミナー


日時: 10月25日(水) 15:00〜17:00
場所: M4棟 3F会議室

[講演1]
講師: 清水優史 教授 (東京工業大学 工学部 制御システム工学科)
題目: 発想力を高める
講演概要:

東工大で1990年にはじめた「創造設計ー1」は今年で16年目には入るが、この間多くの変化があった。例えば目的自体も変わってきていると思っている。これらを含めた簡単な歴史について触れる。その後、講義の中で我々が目指しているものについて具体例を挙げて述べる。また、この講義終了後、現在世界の7つの大学と協同で行っている国際デザインコンテストにつき、効果、欠点、目標などを述べたい。


[講演2]
講師: 松尾芳樹 助教授 (東京工業大学 工学部 制御システム工学科)
講演題目: 東工大制御システム工学科における
      第2のロボコン型授業と創造性教育カリキュラム
講演概要:

東工大制御システム工学科では,前身の制御工学科創設以来40年 以上にわたって常に 一貫して創造性教育を重視してきた.特に1991年以降は,単独の 授業科目ではなく,2つのロボコン形式の授業科目を軸とする体系的な学部創造性教育カリ キュラムを実施している. 本講演の前半は,このカリキュラムの要となっている 3年次後期の必修科目「創造設計第二」を紹介する.この授業では受講生は4-5人の チームに分けられ,授業開始時に提示される競技を行なうための自律移動ロボットを,チームプ ロジェクトとしてパーツやプログラムのレベルから企画・設計・製作するものである. 本講演では,授業担当者としての15年の実施経験に基づき,この授業の教育効果 や運営・指導上の工夫などについて述べる.さらに,当学科では2つのロボコン型科目 の効果を踏まえて,昨年度から創造性教育カリキュラムの一部刷新を進めている.そこで講演 の後半では,この刷新の主旨と,学科として新規に立ち上げた授業科目「メカトロニク スラボ」,「制御システム工学ラボ研修」の目的と概要を紹介し,あわせてカリキュラ ム実施上の問題点や今後の課題についても述べる.