大阪大学 統合デザイン力教育プログラム

FDについての取組み

2006/09/28

平成18年度 第2回FDセミナー


講師:石綿良三 教授(神奈川工科大学 自動車システム開発工学科)
日時: 2006年8月10日(木) 13:30〜15:00
場所: M4-201 講義室
題目:「流体力学教育における一つの試み −現象理解の重要性を求めて−」
概要:

 流体は形がなく、捉えどころもないことから、流体力学を敬遠する学生も少なくない。さらに、インターネットやコンピュータゲームの普及、あるいはさまざまな仮想現実が氾濫する中で成長してきた学生たちは実現象との関わりが希薄であり、身近な自然現象への観察力や洞察力が充分とはいえない。このような時代であるからこそ実現象を理解することの重要性を伝えていかなければいけないと考える。多くの学生は、偏差値教育の弊害から、試験でより高得点を取るため「正解」という結果を出すことに専念しがちである。しかし、実現象に向かい合い、問題の本質を捉えることから真の学問や研究が生まれてくるのである。このような考えを背景として実現象を意識した授業を目指しており、その試みを紹介する。