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人に優しいパワーアシストスーツの開発 博士前期課程2年 堀 素史さん |
私は機械工学専攻で制御工学という分野を勉強しています.大学でどのような勉強をしているのか、どのような生活をしているのかについて簡単に紹介したいと思います. 私の研究テーマは,「パワーアシストスーツの開発」です.パワーアシストスーツとは,字のごとく装着した人の動きを補助するという装置で,言わば「着るロボット」です(写真). 主に介護の現場での,人を抱き上げるという動作を補助する事を目的としていますが、他にも脳卒中などによって麻痺してしまった手の動きを補助するような,リハビリテーションの器具としても利用できることが期待されています. 私たちのパワーアシストスーツの特徴は,「空気圧式ゴム人工筋」と呼ばれるアクチュエータを用いていることです.これは空気の力で筋肉のように収縮します.ゴムでできているため,軽量で柔らかいので,安全であると考えられ,モーターや油圧のアクチュエータなどよりも人間が装着するのに適していると考えています.このようなアクチュエータを用いて,人に優しいパワーアシストスーツの開発を目指しています. 研究では,様々なセンサを体に取り付けて実験を行い,人間がどのように動こうとしているか,どのようにアクチュエータを取り付ければうまく運動を補助できるかを考え,そして,パワーアシストスーツを制御するためのプログラムを作ったりしています. 研究は基本的に生徒の自主性に任せられており,大学院での研究は,先生に言われたことをこなすのではなく,自分で考えて行動することが大切です. 最後に,研究室での生活について紹介します.私が所属している研究室は.先輩後輩のつながりが非常に強く,とても過ごしやすい研究室です.研究などの勉学に関しては先輩が後輩をしっかりと指導して,時には活発な議論もなされます.そして勉学以外でも,みんなで食事しに行ったり,スポーツをしたり,時にはバーベキューをしたりと非常に楽しいことが多いです.外国から来られた先生や留学生も在籍しており,英語が必要な時もあります.このように研究室は勉強するだけではなく,多くの人と出会い,生活を共にする場でもあるので,人間的にも大きく成長できると感じています.皆さん,ぜひ一緒に機械工学専攻で学びましょう. |
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